無意識の期待

はじめに

ブログ更新が1～2ヶ月ごとに落ち着きつつある最近。

日常生活だけでなく、さまざまな活動を通して、たくさんの学びをいただいています。

梅雨らしくない猛暑が落ち着いたと思ったら蒸し暑かったりと、体調を崩しやすい季節の変わり目、みなさまお元気でお過ごしでしょうか？

帰省したり、家族のこころの変化を感じ取ったり、活動の状況が変わったり、…
こころもからだもあちこち揺れ動きながら過ごしたこの1か月で気づいた、こそだて／良好な家族関係の維持にお役立ていただけそうな発見について紹介します。

日常生活に影響を及ぼしているけれど、意外と気づいていない、大切なこと。

ご自身やご家族のことを思い浮かべながら、気楽な気持ちでお読みいただけたらうれしいです。

自分以外の人に対して「無意識の期待」をしていませんか？

突然ですが、自分以外のだれかに「期待」していることはありますか？

普段、特に気にしていない、という方がほとんどかと思いますが、こどもから大人まで、気づかないうちに「他人への期待」を少なからずもちながら、生活しています。

たとえば…

「相手はこう動くだろう」「これをしてあげたら、喜ぶだろう」という、予想を伴った期待。

「こんなことをしてくれたらうれしいな」「このくらいはやってもらいたいな」という、依頼／お願いをするまでもない、ささやかな願いを伴った期待もあります。

• 食べ終わったお皿を洗ってくれたらうれしいな

• ご飯をつくっていてくれたらうれしいな

• 買っておいてほしいものがあるなら、先に伝えてくれないかな

など、後者（ささやかな願いを伴った期待）は、夫婦関係でよく見られるように思います。

期待した通りの結果にならなかったとき

こうした期待は、無意識にもっているものなので自覚がないのですが、期待（予想／願い）の通りにならなかった場合に、精神的に少なからずダメージを受けているような気がしませんか…？

実家の両親がよく夫婦喧嘩をするのですが、そのほとんどがこうした「無意識の期待」と「期待通りにならなかったストレス」、この2つが関係したケンカだということに気づいたんです。

当サイト運営者自身も、家族に対して「無意識の期待」をしていることが多いです。

• 計量済みのお米を使い切ったら、計量しておいてくれると助かるんだけどな…

• 自分で買ってきた食材は、自分で片付けてくれたら助かるんだけどな…

• こちらの提案通りに息子が動いてくれたらスムーズなのにな…

「無意識の期待」をすること自体は、悪いことではありません。

大切なのは、「自覚すること」「思い通りにならなかったときに、そのストレスを相手にぶつけないこと」だと考えています。

他人から自分に期待されたときに、感じていたこと

自分自身がこどもだったころを思い返すと…

比較的過干渉な母だったこともあり、宿題に限らず、生活のなかのさまざまな場面で「ああしなさい」「こうしなさい」「ほら、いった通りにしないからこうなるのよ」と指図を受けたり、責められたりすることが多かったように思います。

当時はそれを心地よく思わなかったのですが、今ふりかえると、母の「無意識の期待」がこどもである当サイト運営者にとっては負担であり、母にとっては思い通りにならないわが子がもどかしかったのだろうと理解しています。

「無意識」だったかどうかはわかりませんが、以前務めていた会社の上司からは「自分の部下には優秀でいてもらいたい」と「期待」され、ほかの人に対するのとは異なる厳しい指導を受けていました。（あるタイミングで、上司本人から直接その想いを聞きました）

当時はその原因が相手からの「期待」だとは気づかず、単純に嫌われているのだろうと、悲しい気持ちであきらめていました。

期待されるほどがんばれる！という方もいらっしゃると思いますが、「期待通りにならなかった」ときに感じたストレスを、無意識にぶつけられるような場面では、だれしもつらく、悲しい気持ちになりますよね。

ことばで気持ちを伝えよう

くりかえしになりますが、期待をすること自体は、悪いことではありません。

ただ、「こうしてほしい」という気持ちに気づいたときは、できるだけ「〇〇してもらえるとうれしい」と、直接的なことばで伝えることをおすすめしたいと考えています。

ことばで伝えたほうが、相手に思い通りの意味で伝わるので、「やってくれてありがとう」と感謝を伝える機会も増えて、あたたかなコミュニケーションが増えることにもつながるためです。

こころのなかの「期待」に気づいたら、思い切って伝えてみませんか？

おわりに

人と衝突することも、衝突している人を見るのも苦手な当サイト運営者。

平和主義すぎるのかもしれませんが、できるだけ、避けられる衝突は避けたい…
このため、実家の両親から反面教師的に学んだ「期待ではなくことばで想いを伝える」という教訓を、日常生活のなかで意識したいと思っています。

「このくらい、いわなくてもやってほしい…」その気持ちもとてもよくわかります…！

…ただ、「期待の通りにならない」という小さなストレスも、積もると大きなイライラにつながりかねないとも思うのです。

• やってほしいことはことばで伝える

• 感謝もしっかり伝える

この2つを大切にして、あたたかくやわらかい雰囲気の家庭を維持していきたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

2025年6月24日

第129号