みなさんは、日常生活で「今、こころからの笑顔でこどもの興味につきあえている」と実感することはどのくらいありますか?
当サイト運営者は日頃「やるべきこと」で精一杯。
日常生活では真顔であれこれと指示を出すことが多く、「こどもの興味につきあう」時間はなかなかとれていません。
先日息子とおでかけをした際、帰宅時間/帰宅方法/食事時間/食事方法などの制約を忘れてのびのびとすごしてみて気づいたことについてつづります。
「わがやではどんなすごし方をしたらのびのびとすごせるかな?」と、休日のお子さまとのすごし方を思い描きながらお読みいただけますとうれしいです。
意識することはすくないかもしれませんが、こそだて中の日常生活は、たくさんの「べき」で行動を制限されています。
就寝時間
:何時までにこどもを寝かせるべき
食事時間
:就寝時間から逆算して、何時までには食事を終わらせるべき
お風呂時間
:就寝時間から逆算して、何時までにはお風呂を終わらせるべき
食事内容
:栄養バランスを考えて、苦手な食材もおいしく食べられるメニューを考えるべき
あそび方
:公園などほかのこども/人がいる場所では、まわりに迷惑をかけないようにするべき
など。
悪いことではないのですが、制約があると、こどもに指示をしたり、注意したりする機会が自然と増えます。
その結果、制約がない状態とくらべると、おおらかな気持ちでこどもと接したり、こどもとの時間を笑顔でたのしんだり、という機会も減っているのではないかと考えています。
親子でのびのびと笑顔ですごせる時間を共有する機会があったら、こそだてが今よりもすこしたのしみやすくなりそうです。
実は上記のことに気づいたきっかけがありました。
先日、前の日に1日ひとりでこどもをみてくれた夫に自由時間をたのしんでもらうために、息子と1日おでかけをしました。
いつどこでなにを食べて
どうやって移動して
何時に帰るか
など、生活に関してなにも制限のない、ゆったりとした時間を1日すごしました。
このおでかけの間は、こどもの気まぐれにもストレスなくつきあうことができ、息子のリクエスト(京成線の実籾駅からJRの津田沼駅まで歩きたい、寄り道もしたい)も一緒にたのしむことができました。
突然道端にかがみこんで「おたから」(=小さな透明の、小石やなにかのかけら)をさがしはじめる息子にも、安全面には配慮しつつ、笑顔でつきあうことができました。
息子の満足度も高かったようで、おでかけの間ずっと、うれしそうにおしゃべりしたりあそんだりしていました。
何時に食事して
何時にお風呂に入って
何時に寝るか
なにを食べるか
どのくらいの時間、動画をみてもいいか
など、なんとなくの「目安時間」「やるべきこと」にしばられて、自宅にいるときはここまでおおらかにはすごせないなぁ…
と歩きながら感じました。
状況によって「ゆるせる範囲」が大きく変わるのだな、と気づいた1日でした。
はやくして
苦手な食材も食べてみて
もう寝る時間
動画はおしまいにして
片付けて
など、日常生活ではこどもに指示を出すことが多くなりがち。
健康的な生活を送るうえで、どれも必要で大切なことばがけなのですが、こどもにとっては心地よくない(であろう)ことばたち。
こうしたことばがけをせずに、一緒におなじ時間/行動を共有して、おなじものをみて、感想を共有する時間は、親子の絆をあたたかなものにする貴重な時間でもあるのではないか…
道を歩きながら、「風が強いね」と一緒に走ったり、「きれいな花が咲いているね」「パンジーっていうんだよ」と平和な会話をたのしみながら、そんなことを感じました。
こそだて中は考えること/制約が多く、こどもに対して指示を出す機会が多くなりがちです。
たまには日常のさまざまな制約を忘れて、のんびりと行き当たりばったりのおさんぽにでかけるのも、いいかもしれませんね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
2024年3月25日
第42号
おさんぽの途中でみかけたパンジー
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