2024年1月、週末に家族で都内へおでかけしました。
テーマは「息子が好きな駅/電車をめぐるツアー」。
日頃YouTubeなどで目にして興味をもっていた場所へ実際に行く…ただそれだけの旅でしたが、息子はあちこちで大喜び!
「鉄は熱いうちに打て」。
興味をもっているときに、好きなもの/ことを実際に体験すると、感動/気づきも一層大きく、学びも多くなりますよね。
子鉄 One Day ツアーにでかけて感じた、こどもの趣味につきあうことの大切さについて、考えていることを深掘りしました。
お子さまのことを思い浮かべながら、お読みいただけましたらうれしいです。
恐竜/動物/お花/車/電車/戦隊番組/プリンセス/料理/おままごと/…お子さまが「好き」なものはなんですか?
不思議なもので、お子さんによって「好き」なもの、興味のあることはさまざまですよね。
あかちゃんのころからずっとおなじものが好きな子、成長に伴って「好き」が変わっていく子、「好き」の移り変わりがあるかないかも含めて、個性は本当にさまざまです。
「好き」なもの/ことにかかわることなら、こどもたちはおどろくようなスピードでどんどん吸収して、あたらしい発見/気づきも自分でどんどんみつけていきます。
「好き」なもの/ことに対する集中力もすごいですよね。
つきあう大人が飽きてしまうくらい、ハマるとおなじことを何度もくりかえすこどもたち。
実は、おなじあそびをくりかえしながら、安心感を得たり、あたらしい発見をしたり、試行錯誤してみたりしている…つまり、反復あそびを通してさまざまなことを学んでいるのだ、と聞いたことがあります。
こどもは、興味のおもむくままに、日常的にさまざまなことを学んでいるんですよね。
息子の場合は、興味の強さに波はあるものの、あかちゃんのころから「電車好き」を貫いており、電車を通してさまざまなことを学んできました。
色
大きい/小さい
右/左
すれちがうということ
速い/遅い
奥/手前
エンジン音のちがい
車体のあたらしさ/古さ
JR/私鉄での1車両あたりのドアの数のちがい
など、鉄道に特に興味をもっていない大人にとっては差がわからないような、細かなちがいに注目してたのしんでいます。
こそだてをしていると、「将来どんな職業につくのだろう?」とたのしみになる反面、「ちゃんと自立して自分で暮らしていける大人に育てなくては…!」と焦りを感じることもありませんか?
これは当サイト運営者の私見ですが、
「今、こどもが好きなこと」にその時々でつきあってあげることが、こどものサポートになる
「好き」がみつかれば、こどもは自分の足で人生をあゆんでいける
…と考えています。
具体的には下記の3つのポイントを大切にできれば、こどもは自分のちからで歩きはじめる(自立していく)のではないかな、と考えています。
こどもがなにを「好き」なのかを知る
(可能であれば、親も一緒にたのしむ)
「好き」に熱中するこどもを見守る
(集中しているときは、熱中できるよう声をかけずにそっと見守る)
「好き」に関連する、ちょっと特別な体験をさせてあげる
(たまに。余裕があるときでOK。)
こども自身が自分のさまざまな「好き」にふれて、「好き」をたのしむ経験をつむことで、「人生で大切にしたいこと」「将来仕事にしたいもの/こと」を自然とみつけていけるのではないでしょうか。
みなさんは、どうやってご自分の「お仕事」にたどりつきましたか?
はじめは、「好き」を起点に考えて探していたのではないでしょうか?
「好き」をみつけることは、「自立」につながる大切な一歩なのだと考えています。
こそだては、こどもが自分の「好き」をみつけられるよう、そばでサポートする、永いようで短い旅なのだと思います。
息子は1歳~2歳くらいのころ、手作りの電車をもって外出し、市内のあちこちで電車が通りすぎるのを飽きずにみていました。
成長しておしゃべりが上手になると、大人の鉄道ファン向けの本を読んでもらいながら電車の系列ごとのちがいを覚えました。
そして最近は、特定の電車であれば、音を聞くだけでどの系列かを当てられるようになりました(京成線の3000系、新京成線の8800系の古いエンジンの車両、など)。
成長に伴い、電車は電車でも、こまかくみると興味の矛先が変化していて、さまざまな角度からの学びにつながっています。
これまでに息子がつちかってきた「子鉄」的な視点/知識は、学校での勉強/社会での活躍には、直接的には関係のない、余計なものなのかもしれません。
でも、「自分がどんなことに興味をもっているのか」を知り、「どんなことをするとたのしいのか」「どんな気づきがあるとうれしいのか」など「自分の志向」を把握することは、たのしく人生を生きていくために、とても重要だと思うのです。
自分の「やりたいこと」をみつけられる
好きなことで上手にリフレッシュして、自分でこころの健康をまもることができる
(自分の「好き」を理解することで、)他人も尊重できる、多様性を大切にできる
など、毎日をたのしくすごすために必要なちからにつながるのではないかと思うためです。
基礎学力ももちろん大切です。
でも、こどもの「好き」につきあい「好き」をおもいきり伸ばしてあげる機会をつくってあげること。
そして、「たのしい!」という経験をたくさんつむこと。
こういったことが、小学校にあがる前の未就学児さんの間は特に、大切なのではないでしょうか。
この春から小学校にあがる息子に関して、さまざまなことに焦りつつも、これまでの半生と育児経験をふりかえって、そんなことを考えています。
「ひらがなを書ける」「カタカナが読める」「水泳を習っている」「英語を話せる」など、ほかのおうちの子のがんばりや成長についてはなしを聞くと、「小学校入学前に、うちもなにかはじめたほうがいいのではないか?」と焦ってしまいますよね。
もちろん、お子さんが「やりたい!」と興味をもっていたら、習い事もとてもいい経験だと思います。
大切なのは、「好き」をふかめること、「好き」につきあうこと、「好き」を通して探求心を伸ばすこと、だと考えています。
どうか焦らず、「今、興味があること」をお子さんと一緒にたのしんで、一緒にこどもの「好き」を伸ばしていきましょう…!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2024年2月10日
第12号
「好き」を満喫して東京駅で喜ぶ息子
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